green drinks Tachikawa Vol.6
今回で6回目の開催となった、green drinks Tachikawa。今回のゲストは、TAICOCLUBの安澤太郎さん。TAICOCLUBは、音楽やアート、フェスティバルやコミュニケーションが生み出す世界の多様性を喜び、促進していくための社会プロジェクトです。長野県木曽郡や神奈川県川崎市などで2006年から開催している野外フェスティバル「TAICOCLUB」や、渋谷公園通りを車両交通止めにして開催した「創造公園渋谷」など、音楽とアートで繋がる人とのコミュニケーションについて、安澤さんのお仕事をお話ししていただきました。
「フェスの中でそこへ遊びに行くだけではなく、そこで出会った人同士のコミュニティが生まれ、年齢を気にすることなく年上の人とも仲良くなれる。人と人が繋がる野外フェスティバル。社会の中でなかなか出会えない場を作っていきたい。」
2006年にスタートした「TAICOCLUB」ですが、この頃インターネット上でソーシャル・ネットワーキング・サービスが流行りだした頃だった。参加者同士がmixiを使い事前の情報のやり取りをしていた。mixiのようなサービスが便利なのは、チケットの当落選や余ってるので譲りますなどのやり取り、会場までの道のりなど、開催当日まで他の参加者とやり取りすることが多い。「TAICOCLUB」では、相乗り募集や、当日会場のどこどこで集まってみんなで乾杯をしよう!とか、忘れ物を探す人からの投稿があったりとか。参加者同士の交流が自然と行われている。
長野県で開催してる会場は、自然がたくさん残された山の中。参加者の多くは会場でキャンプも楽しむ。2009年から開催している川崎市の会場は、海が近い工場地帯にある公園で音を流す。どちらもとても魅力的なロケーションだ。3年連続でチケットはSOLD OUT。今年の長野県での開催は6月4日(土)・5日(日)。出演アーティストも随時発表がされている。
渋谷公園通りを車両通行止めにし様々なアーティストのパフォーマンスが発表された「創造公園渋谷」。休日の昼間、渋谷の公園通りを、車両通行止めにして行われた。作品の搬入撤収が気になるところだが、アーティストの作品が公園通りに突如出現する。パフォーマンスをするアーティストもいる。通行人たちはもちろん立ち止まるだろう。人が多く行き交う公園通りで多くの人に作品を見てもらえるし、通行人たちは衝撃的に作品と出会える面白い試みだと思う。
渋谷のスクランブル交差点。信号が変わる間、待ち合わせの相手を待つ間。あの大きなビジョンに映し出される、音楽や映画の広告映像。なんとなーく見ているのは、最新アルバムのCMだったり、他のメディアからでも得られるような情報が多い。このスペースをもっとアースティックな映像を流せないかと安澤さんは考えた。そして、映像作家に持ち時間30秒で作品制作を依頼する。映像のどこかに「TAICOCLUB」の文字と作者の名前を入ること、というのが共通のルール。1日に何万人もの人が行き交う渋谷という街は、少し窮屈すぎる。でも、あの大きなビジョンからいつもと違うかっこよさのある映像が流れる時に遭遇できるかもしれない。雑多とした街に隠されたアートを探す。なんだかいきなり窮屈じゃなくなった気がする。
自然がたくさん残されたジャングルで流れる音楽も、コンクリートだらけのジャングルで流れる音楽も、同じ音楽。鳥の鳴き声が車のクラクションに聞こえるかもしれないし、たくさんの人が行き交う中に風の音が聞こえるかもしれない。さて、今年の野外フェスティバルの予定でもチェックしようか。
TAICOCLUB2011 詳細情報はコチラから!
笑顔が素敵な安澤さん。ぜひ今年も「渋谷創造公園」開催して下さい!!
◎渋谷の大型ビジョンで放送されるArt Projectの映像はコチラよりご覧いただけます。
◎green drinks TachikawaはFM立川「東京ウェッサイ」とコラボしています。放送はPodcastでご視聴いただけます。
◎安澤さんの放送はコチラからどうぞ。